安心 | 新潟木の家 自然素材とテクノロジーを匠が活かす|山口工務店

設計コンセプト

安心

  構造設計とパネル構法で建物の品質を安定化。確かな裏付けが安心に


 当社では、お客様により安心できる住いをお届けするため、殆どの住宅会社が行っていない社内基準を設けました。

・建物規模の大小に限らず全棟構造計算(許容応力度計算)により安全を確認します

 家づくりは長らく大工の勘と経験で作られてきました。少なくとも当社祖父の代の時代はそうでした。しかし、現在は法改正が進み低層の木造住宅であっても一定の構造基準と安全を確認するための数値的裏付けが必要になっています。
 地震や風に対する安全性は、一般木造2階建ての場合は法令により一定割合の構造壁の量とそのバランスを計算し、柱などの端部には柱などが抜けてしまわぬよう適切な金物で補強することで安全性を確保することとなっています。
 言い換えると、平屋や2階建て程度の小規模な建物は簡易な計算と決まった仕様を守ることで建築できる法令になっています。こうした低層で小規模な建物に対して、3階建てなど、より大きな力を受けたり高い安全性の確認が必要な建物になると、より高度な構造計算(許容応力度等計算)を行う事が義務付けられています。
※ここでは一般の方への概念説明のため、法令を大掴みして説明しています。法令は複雑で細分化されているので厳密な部分では例外があります。

 こうした状況を踏まえ、当社ではワンランク上の安全設計として、一般の木造住宅の世界では3階建てでしか行われていない構造計算(許容応力度計算)を全ての新築住宅で実施することとしました。


当社では大工の経験や勘を尊重・信頼しつつ、現代の住宅テクノロジーやエンジニアリング部材を積極的に利用していきます。

・パネル構法の積極利用で構造、断熱の基本性能のバラつきをおさえます

パネル構法 住いの基本要素である構造性能(耐震性)と温熱環境(断熱性)、そして耐久性。これらは住いにとって重要要素であると同時に、建築後に交換したり性能アップすることがコストや労力の面で最も難しい部分でもあります。
 こうした部分には施工のバラつきが無く、高品位かつ確実に性能が担保できるパネル構法を積極利用することでお客様に安心をお届けしたいと考えています。


  夏涼しく冬温かい。寒暖差の大きい新潟を快適に住まうために


 四季を通じて快適に、そして省エネルギーであるため、建築的に何ができるかを考えました。当社では以下の3つの要素を重要視した建築デザインを心がけています。

1)省エネ性(燃費性能)を計算で確認、最適化

省エネ計算 経験や慣習に頼るだけの断熱、空調計画はおこないません。設計段階で目標とする性能が確保できるよう、UA値(外皮平均熱貫流率)、ηA値(外皮平均日射取得率)、Q値(熱損失係数)などの外皮性能の計算をおこないます。
 また、外皮性能から建物の燃費性能とも言える年間の冷暖房消費エネルギーを求めることで最適な空調計画をおこないます。
 暖冷房機器の選定、必要容量の計画は、こうした理論とテクノロジーに裏付けられた建物性能の見える化に基づき決定します。
 

blog 関連Blogエントリ
     ・ 「断熱・省エネ性能計算勉強会」 - エコハウスは熱計算から -
     ・ 「省エネ達成率をシミュレーション」 - 躯体性能と設備に掛ける資金配分 -


2)断熱気密性を上げる(高断熱・高気密)

高断熱高気密 予算と要求性能に応じた断熱気密構法、換気設備を選びます。当社の基本スペックは国が定めた次世代省エネ基準の「Ⅰ地域基準」クリアを標準仕様とし、断熱性能を確保するよう性能設計します。
 ※Ⅰ地域は、省エネ地域区分の中で北海道等が主に属します。
 ※新潟県は、次世代省エネ基準地では平野部がⅣ地域、山間部がⅢ地域に属します。

次世代省エネ基準 地域・性能区分

地域区分 Ⅰ地域 Ⅱ地域
Ⅲ地域 Ⅳ地域
Ⅴ地域
Ⅵ地域

主な該当地域

(正確には市町村単位で設定されている)

北海道等 北東北等
東北、北関東等 関東、東海、近畿、中国、四国、九州等
南九州等 沖縄等

基準Q値

(W/m2K) 

 1.6 1.9   2.4 2.7  2.7  3.7 


 当社が設計する住宅の目安となる省エネ性能値が下表。標準仕様を「Aグレード」とした、グレード別の性能と断熱仕様となります。省エネグレードの決定は、予算と要求性能に応じて選択します。

省エネグレード別の性能と仕様(当社の断熱性能の目安)

省エネグレード モデルプランQ値※1 参考Q値2
断熱仕様 
 

A

(標準仕様)

 1.52  1.6~1.5 断熱材

天井:高性能グラスウール24K相当100mm

壁:硬質ウレタンフォーム55mm

または高性能グラスウール24K相当100mm

基礎:フェノールフォーム50mm

サッシ   樹脂サッシ+真空トリプルLow-Eガラス(アルゴンガス入り)
換気   第3種換気システム
           

AA※3

(ダブルエー)

1.07 1.1~1.0

断熱材

 

天井:吹き込みロックウール400mm

壁:硬質ウレタンフォーム55mm

または高性能グラスウール24K相当100mm

基礎:フェノールフォーム65mm

サッシ   樹脂サッシ+真空トリプルLow-Eガラス(アルゴンガス入り)
換気   第1種熱交換型換気システム
           

AAA※3

(トリプルエー)

0.87 0.95~0.85

断熱材


天井:吹き込みロックウール400mm

壁:硬質ウレタンフォーム110mm

基礎:フェノールフォーム65mm+土間下全面断熱(押出法ポリスチレンフォーム65mm)

サッシ   樹脂サッシ+真空トリプルLow-Eガラス(アルゴンガス入り)
換気   第1種熱交換型換気システム

※1 : 当社「市野山の家」での試算(延べ床面積110㎡(33坪))
※2 : プランにより変動するQ値の振れ幅目安
※3 : いわゆる「Q1住宅クラス」に相当する超高断熱住宅。当社のAA・AAAグレードは充填断熱工法でこの性能を実現します。
    充填+付加断熱(外張り断熱)工法の同等住宅と比べ、低コストかつ意匠性を損なわず建築できるシステムを構築。

 国が定める省エネ基準をクリアするだけでは、四季を通じて省エネで快適、低燃費な住環境を獲得することは難しいと考えています。何よりも、将来住環境に対する社会的要求水準が引き上がることがあっても堪えるうる基本性能が必要です。
 建築予算全体の中で断熱性能にかける予算は無意識に軽視されがちですが、こうした考えから、当社としては後々の性能アップが難しい住宅の基本性能は、全体の予算配分の中で可能な限り高めておくことをおすすめしています。


3)日射のコントロール

庇の出 四季を通じて快適に過ごすためには単に断熱性能を上げるだけでは片手落ち。断熱性能はあくまでも建物の外と内との間で熱を流れにくくするためのもの。例えば冬に寒い外気の影響を受けないように断熱材を厚く入れて部屋の暖かさを外に逃がさないようにするのが目的です。
 もう一つ忘れてならないのが太陽からもらう熱。夏の厳しい日射は避け、逆に冬は暖房の足しになるよう積極的に日射を取り込みたいものです。そのための建築的手法として適切な庇の出を確保して、夏は日射を遮蔽し、冬は逆に日射を取り入れやすくする配慮をわすれません。
 現代の多くの住宅はそんな重要要素である庇の出が少ない住宅ばかりで見ていると危機感さえ受けます。当社では日射を適切にコントロールすべく窓の大きさに応じた最適な日射遮蔽を常に考えています。


  長持ちの工夫は、材料選びと建築的配慮


長持ち 何十年と住み続ける住宅だからこそ、長持ちの工夫を忘れてはいけないと考えます。とはいえ一つの材料が30年、50年と性能を損なわずあり続けることは不可能で、住宅寿命の中でどこか一定期間で交換やメンテナンスの時期を迎えます。
 当社で住まいを構成する様々部分で長持ちの工夫を実践しています。

1)耐久性の高い外装材(外壁・屋根材)

 住まいの中で最も劣悪な寒暖差の影響を受ける建物外皮には、コストパフォーマンスが高く、耐久性の高いガルバリウム鋼板を標準に。一見すると一昔前のトタンと素材感が同一のように思えますが、材料の組成と耐久性は雲泥の差。窯業系サイディングよりも素材の信頼性が高く、サイディング外壁の耐久性の盲点、シーリング目地の劣化リスクも低い建築材料です。

2)外壁通気構法の確実施工

 通気構法は、外壁からの雨水の侵入を防ぎ、同時に壁内に湿気を溜めこまずに屋外に排出させる役割を担います。また、壁内に空気が流れることで壁内の乾燥状態を維持し構造体の長寿命化も図ります。
 今では当たり前に施工されている通気構法ですが、通気構法を正しくおこなえていない住宅も散見します。当社では通気構法の仕組みと目的を忘れず、千差万別の住宅形状の中でも”効果のある通気構法”を徹底しています。

3)雨漏りを防ぐディテールとていねいな施工

 住宅の瑕疵の中で統計上最も多いのが雨漏り。雨漏りを制する者が建築施工を制すると言っても過言ではありませんがそれだけ難しいのが雨漏り防止への配慮。
 雨水の侵入を防止するため、ディテールの標準化を徹底するとともに、ケースバイケースの事例の蓄積、そして何よりも確実でていねいな現場サイドの施工を心がけています。

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     ・ 「庇の価値とは」 - 庇の意味と使い分け -
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4)壁内結露を防止する

 目に見える劣化や破損は発見が早いですが、逆に目に見えない壁の中で起こる劣化は日常で知りえることができません。壁内結露は壁の中に室内の湿気が侵入して水に変わったもの。
 壁内結露を防止するには気密層の確保と過剰な水分を室内で発生させないことが重要。当社では建物の気密性能も耐久性アップの観点から重要と考え省エネに向けた高断熱化と合わせ高気密高断熱を推進しています。


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