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月刊アーキテクトビルダー2025年12月号に掲載|山口工務店の設計術、13のこだわりを全部見せます

住宅業界の専門誌「月刊アーキテクトビルダー」2025年12月号の設計術特集に、山口工務店が取り上げられました。外観から階段まで13の部位にわたって、当社の設計・施工の考え方を語っています。このブログでも改めて、それぞれのこだわりを紐解いていきます。

専門誌「月刊アーキテクトビルダー」への掲載について

月刊アーキテクトビルダー2025年12月号表紙

今回掲載いただいたのは、「月刊アーキテクトビルダー」2025年12月号(008〜085ページ)の第1特集「ザ・アーキテクトビルダーの設計術」です。

なんと全77ページにわたる大特集で、全体の約7割を占めています。当社もこれまで多くの取材を受けてきましたが、ここまでのボリュームは過去最大。私たちの家づくりについて、ここまで赤裸々にお話しできる場は本当にめずらしいと感じています。

月刊アーキテクトビルダー2025年12月号目次

「月刊アーキテクトビルダー」は、設計と施工を両方手がける工務店——いわゆる「アーキテクトビルダー」——を専門に取り上げる、住宅業界向けの専門誌です。デザイン性だけでなく、性能・耐久性・コストのバランスを追求している工務店が毎号フィーチャーされています。

今回の特集は、当社、山口工務店の施工事例をもとに「部位別のディテール」という切り口で構成していただきました。外観から始まり、屋根・外壁・窓・外部・構造・床・壁天井・建具・窓廻り・造作キッチン・造作洗面台・階段と、家づくりの主要な部位を全部で13章にわたって紹介しています。


今回の特集で語ったこと——13のこだわり

外観|図面より「パース(立体完成予想図)」で判断する理由

外観のデザインを検討するとき、立面図(正面から見た平面的な図面)だけでは判断しません。

図面としての立面図はあくまでも図面表現としての見た目、外観です。実際の建物は道路から見上げる角度で目に入るので、図面上の印象とはかなり違って見えます。屋根の傾きや、外壁と屋根の面積バランス、窓の大きさ——これらは必ずパース(立体完成予想図)で確認してから決めています。

→ 外観の検討方法についての詳細記事はこちら(近日公開)


屋根|雪国でガルバ横葺きを選ぶ理由

新潟は積雪地域なので、屋根の選択は慎重です。山口工務店の標準はガルバリウム鋼板(錆びにくい金属製の屋根材)の横葺き。積雪地に必須の雪止め金具を取り付けても、横葺きなら見た目がまとまりやすいのが理由の一つです。軒の出し方やけらば(屋根の妻側の端部)の納まりにも、雪国特有の工夫があります。

→ 屋根の設計と雪対策についての詳細記事はこちら(近日公開)


外壁|ガルバ×そとん壁×木板張りの組み合わせ

外壁の主材はガルバリウム鋼板(角波形状・黒系色)です。場所によってそとん壁(南九州産の火山灰「シラス」を原料とした左官仕上げの外壁材)や木板張りを組み合わせて、素材の表情に変化を出しています。素材が切り替わる部分の防水性をどう連続させるか、出隅(外壁の角部分)をどう美しく納めるか——そこに設計と施工を一体でやっている強みが出ます。

→ 外壁の素材選びと納まりについての詳細記事はこちら(近日公開)


窓|樹脂サッシを「木の家らしく」見せる方法

高断熱仕様の樹脂サッシ(プラスチック製の窓枠。金属より断熱性が高い)は、フレームの見付け(正面から見える幅)が大きめで、やや重たい印象になりやすいです。そのため、霧よけ(窓の上に出す小さな庇)や木材の方立(たてわく)を窓の両側に立て、彫りの深さや木質感を加えています。

なお、霧よけには意匠性だけでなく、雨漏りのリスク軽減や小雨時でも少し窓を開けておけるといった機能面の特徴もあります(詳細は別記事で)。

→ 窓の設計と木質感の出し方についての詳細記事はこちら(近日公開)


外部その他|玄関ポーチの仕上げと独立柱の足元

玄関ポーチや外部テラスには独立柱を立てることが多く、その柱脚(柱の足元)には特注の金物を使っています。耐久性と見た目の両方を考えた選択です。ポーチの床仕上げは洗い出し(砂利を表面に見せるコンクリート仕上げ)が基本で、落ち着いた雰囲気をつくります。

→ 外部仕上げと柱脚の詳細記事はこちら(近日公開)


構造|化粧梁(あえて見せる梁)の材料選び、こんなに厳しくしている

化粧梁(あらわしでアクセントになる梁)だけでなく、主な構造材にも地元・新潟県産の杉を使っています。また、材料の加工前には土台・柱・梁の材料検査をし、とくに構造上重要な床梁や小屋梁は念入りにチェック。化粧材は目に見えるため全数検査を行い、含水率(木材の水分量)や見た目の良し悪しを1本ずつ確認して選定しています。

→ 構造材の品質管理についての詳細記事はこちら(近日公開)


床|床下エアコンと無垢フローリングの選び方の深い関係

床材はバーチ・オーク・チークの無垢フローリングを標準としています。山口工務店では床下エアコン(床下に暖気を流す全館暖房システム)を標準採用しているため、暖房運転中の乾燥による床材の伸縮に配慮した寸法選びをしています。素材と設備は切り離して考えられません。

→ 床材選びと床下エアコンの関係についての詳細記事はこちら(近日公開)


壁・天井|漆喰(石灰原料の塗り壁)を選ぶ理由

壁と天井の仕上げには漆喰(石灰を原料とした自然素材の塗り壁材)を採用しています。調湿性があり、新潟の湿気の多い気候に合っています。また、素材の表情が空間全体の印象を柔らかくするのも大きな理由です。

→ 壁・天井の素材と仕上げについての詳細記事はこちら(近日公開)


建具|上吊り引戸(床レールなしの引き戸)が基本のわけ

室内の扉は上吊り引戸(天井から吊るす方式で、床にレールがない引き戸)を基本としています。床にレールがないので掃除がしやすく、段差が出にくいのも利点です。また、既製品ではなく当社でデザインし、建具職人が一つひとつ作る製作建具としているので、空間の中で素材やデザインに統一感が取れ、インテリア全体の雰囲気にもなじみます。暮らしやすさと空間づくりの両立を重視しています。

→ 建具の設計と選び方についての詳細記事はこちら(近日公開)


窓廻り|断熱工法によって変わる窓枠の納まり

窓枠の仕上げ方は、断熱の工法によって変わります。付加断熱(壁の外側にも断熱材を重ねる高性能断熱工法)を採用している場合、窓枠まわりの納まりが標準的な工法とは異なります。断熱と仕上げを同時に考えた設計が必要です。

→ 窓廻りの断熱と納まりについての詳細記事はこちら(近日公開)


造作キッチン|システムキッチンより造作を勧める理由

キッチンはシステムキッチン(既製品の組み合わせ型)ではなく、造作(その家ごとに設えるオーダー品)を勧めています。システムキッチンは「使う人が設備に合わせる」ものですが、造作キッチンは「使う人に合わせて設備を設える」発想です。暮らしやすさを考えると、この柔軟さが大きな違いになると感じています。家の雰囲気とも自然に馴染みます。

→ 造作キッチンの設計と素材についての詳細記事はこちら(近日公開)


造作洗面台|洗面台も造作にするこだわり

洗面台も同じく、造作が基本です。市販の洗面化粧台は高さ・幅・収納の配置がある程度決まっていますが、造作なら家族の身長や生活スタイルに合わせて設計できます。鏡の位置やタオル掛けの場所、朝の身支度の流れまで、日々の使い勝手を細かく考えて自由に作ることができます。

→ 造作洗面台の設計と素材についての詳細記事はこちら(近日公開)


階段|ストリップ階段(蹴込み板なしの開放的な階段)と全館空調の関係

階段はストリップ階段(蹴込み板がなく、踏み板だけのオープンな階段)を多く採用しています。見た目の開放感だけでなく、空気の流れという観点でも意味があります。床下エアコンや吹き抜けと組み合わせると、家全体に暖かさや涼しさが届きやすくなります。

→ 階段の設計と全館空調の関係についての詳細記事はこちら(近日公開)


山口工務店の家づくりの根っこにあるもの

[写真:山口工務店の近作・外観または内観]

設計から施工までを自社で完結する「アーキテクトビルダー」という言葉が、今回の特集タイトルにもなっています。山口工務店がこのスタイルにこだわり続けているのは、理由がシンプルです。「図面で決めたことが現場でどう実現されるかを、自分たちが一番よく知っている」からです。

たとえば外壁の素材を切り替える取り合い部分の防水処理、壁の下地はどうあるべきかなど、こういった細部は、設計者と施工者が別々だと「図面では指示したけど、現場ではこうなってしまった」という話になりやすい。当社ではそのギャップが起きにくいと感じています。

新潟は冬寒くと夏は湿気が多く暑い、その分だけ家や住む人への負担も大きい地域です。だからこそ、表層のデザインだけでなく「10年後も20年後も気持ちよく住めるか」を基準に材料と使い方を考えます。自然素材を使うのも、省エネ性能にこだわるのも、すべて「長く、心地よく暮らせる家をつくる」という一点に向かっています。

今回の特集記事がその考え方を伝える機会になったことを、素直にうれしく思っています。

次回から章立てで各論に入ります。頑張って書きます(笑


もっと詳しく知りたい方へ——各章の詳細記事

各部位の「なぜ」「どうやって」「10年後は」を深掘りした記事を順次公開していきます。

  • 外観の検討方法について → 近日公開
  • 屋根の設計と雪対策について → 近日公開
  • 外壁の素材選びと納まりについて → 近日公開
  • 窓の設計と木質感の出し方について → 近日公開
  • 外部仕上げと柱脚について → 近日公開
  • 構造材の品質管理について → 近日公開
  • 床材選びと床下エアコンの関係について → 近日公開
  • 壁・天井の素材と仕上げについて → 近日公開
  • 建具の設計と選び方について → 近日公開
  • 窓廻りの断熱と納まりについて → 近日公開
  • 造作キッチンの設計と素材について → 近日公開
  • 造作洗面台の設計と素材について → 近日公開
  • 階段の設計と全館空調の関係について → 近日公開

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自然素材を使ったシンプルで快適、心地いい家づくりを目指しています。 詳しくは下記のリンクからwebをご覧ください。

自然素材の木の家・低燃費エコハウス|新潟の注文住宅 山口工務店

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  2. 2022.04.20 コンセプト>「安心」の断熱性能をHEAT20 G3、断熱等級6・7に対応
  3. 2021.12.08 施工事例に「五十嵐二の町の家」を追加

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投稿者

山口 雅和

新潟、阿賀野市で活動する山口工務店の住まいづくりブログ。自然素材をシンプルに使い、エアコン1台で全館空調、温度差の少ないエコハウスを建築。ブログでは趣味・指向、雑記なども書いています。

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